MKTG.AX
メニュー

KPIとは?

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)とは、KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を達成するためのプロセスにおける中間目標です。

KPIに関する記事・資料

KPIに関連する記事18件・資料6件。

形式

KPIの本質

本来のKPI管理とは、目標達成を阻む最大のボトルネック(CSF)をただ1点に絞り込み、それを数値目標化して徹底的に管理することです。
しかしながら、多くの企業では、単に多数の数値を追いかけるだけの「数値マネジメント(指標管理)」に陥りがち。

実践的なノウハウを体系的に学ぶには、下記の書籍が参考になります。

中尾隆一郎氏の著書『最高の結果を出すKPIマネジメント』

KPI運用のコツ

  1. 戦略とKPIは同期させる:戦略と同時に策定し定義を統一する。
  2. 形骸化しない仕組み:KPIを評価制度や組織構造にまで落とし込むことで、現場と接続する。
  3. 複数年で考える:同一のKPIを複数年で追い続けることで、段階的な企業変革が可能となる。
  4. 運用リスクを知る:グッドハートの法則に陥らないようなガバナンスが必要。

1.戦略とKPIは同期させる

経営レベルの議論においては、戦略と同時に策定すべきとされています。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の論考『The Art of Performance Management』 によると、社内の異なる部門やシステム間でデータの定義(固定費・変動費の分類や、常勤換算(FTE)の基準など)が統一されていない結果、財務部門がデータの不整合を解消し、比較可能な形にまとめ直す作業だけでリソースの約30%を消費していると指摘されています。

2.現場への翻訳も行い、運用は複数年度で。

指標は、評価制度や組織構造にまで落とし込むなど、形骸化しない仕組みが必要です。

また、運用では、単年度で指標を刷新せず、複数年にわたり同一のKPIを追い続けることで、段階的な企業変革が可能となります。

優れた指標であっても、現場が理解して動ける具体的な行動や施策へと経営者が「翻訳」し、評価制度や組織構造にまで落とし込まなければ、やがて形骸化してしまいます。また、KPIは単年度で刷新するのではなく、複数年にわたり同一の指標を追い続けることが重要です。定点観測を継続してデータを蓄積していくことで、初めて段階的な企業変革が可能となります。

3.複数年で考える

KPIを単年度ごとにコロコロと刷新してしまう運用は、企業変革を阻害する大きな要因となります。KPI、特に非財務指標は、導入初期段階においては経験則に基づく「仮説」に過ぎません。そのため、同一の指標を複数年にわたって追い続け、定点観測的に実績データを蓄積していくことで、初めてその指標が最終目標(KGI)にどう寄与しているのか、時系列的な相関関係や因果関係の確からしさを検証・分析することが可能となります。

また、野村総合研究所(NRI)の指摘によれば、従来の「単年度の財務予算クリア」だけを最優先する予算至上主義は、現場を短期的な帳尻合わせの数字作りに終始させ、中長期的な価値創造活動や戦略思考を奪ってしまうという弊害があります。短期的な業績の波に一喜一憂せず、複数年にわたり一貫した非財務KPIを追い続ける仕組み(ガバナンス)を確立して初めて、段階的かつ構造的な企業変革が実現します。

4.運用リスク

数値そのものが目標になり、本来の組織目標を損なう行動をとるようになる、グッドハートの法則に陥る企業も多く見かけます。

そうならないためには、単なる数値報告ではなく、対話を深めて次の行動をその場で決める「Talk, Challenge, Act(対話・挑戦・実行)」の原則を組織に浸透させる必要があります。

さらに、設定したKPIと最終目標(KGI)の因果関係がズレていないかを定期的に検証し、状況の変化に合わせてメンテナンスし続けるガバナンスが求められます。

グッドハートの法則
数値そのものが目標になり、本来の組織目標を損なう行動をとるようになる

Talk, Challenge, Act(対話・挑戦・実行)
ビジネスや教育、組織改革において、個人の主体性を引き出し、組織を活性化させるための強力なフレームワーク。

KPIマネジメントに関するQ&A

Q1. KPIは多く設定する方が効果的ですか?

A1. いいえ、常に「1つ」に絞るのが鉄則です。
成果をせき止めている最大のボトルネック(CSF)1点に資源を集中投下することで、全体の成果を劇的に引き上げられます。

Q2. 部門間でデータ定義に多少のズレがあっても運用でカバーできますか?

A2. できません。定義がズレていると、整合性を合わせるだけで財務部門リソースの約30%が浪費されます。
社内用語を完全に統一し、客観的信頼性を持つ「シングル・ソース・オブ・トゥルース(単一の正しい情報源)」を確立することが不可欠です。

Q3. 現場がKPIを達成しているのに、最終目標(KGI)が未達なのはなぜですか?

A3. 「戦略の選定ミス」か、数値の達成自体が目的化して本来の目標を損なう「ゲーミング(グッドハートの法則)」が疑われます。
定期的に因果関係を検証し、数値の裏にある現場の課題を深く話し合う「Talk, Challenge, Act(対話・挑戦・実行)」を組織に浸透させる必要があります。

ご要望・ご質問

取り上げてほしいテーマや、使い方の質問を。

記事・資料・分析ツールへのご要望やご質問を受け付けています。いただいた内容は、今後のコンテンツづくりの参考にします。

  • こんなテーマの記事や資料を読みたい
  • 分析ツールの使い方・入力のしかたがわからない
  • 資料の記入例や、記事の内容についてもっと知りたい
要望・質問を送る